ゆかり王国二次試験

 

この記事はゆかりっく Advent Calendar 2021の12日目の記事です。

 

昨日はべーやんさんによる

beyan227.blogspot.com

でした。自分のツイートを振り返っても支障ないtwitterの使い方、人柄が出るなぁと思いながら最後まで拝読させていただきました。

 

一昨年から三回目の参加となります。今年も企画に乗らせていただきありがとうございました。

 

早いものでもう12月も半ば。日照時間は底を脱したものの、寒さはこれからが本番ですね。

5~8月に毎週ゆかりさんに会えていたあの日々の温かさを胸に、厳しい冬を乗り越えようと思います。めろぅぷりすますがあるので息継ぎは出来ると踏んではいますが。

 

 

さて突然ですがみなさん、世の中で生きていく中で、反応に困る質問をされた事は誰しもあると思います。

 

中でも一番困る質問と言えば、アレですよね。そう…。

 

 

 

田村ゆかりさんのどこが好きなの?」

 

これは本当に困る。向こうはある程度話を聞いてくれようとしていてそれは本当にありがたいんですが、だからといって喋り始めると絶対向こうが思っているよりも長文かつオタク特有の早口にならざるを得ません。(得ませんよね…?)

 

そう、短く端的に言いたい事をまとめるというのは、とても難しいものなのです。

あれも話したいしこれも盛り込みたいし、ほかの人は言及しないけれどここは自分のこだわりだから外せないし…などなど、頭を悩ませることは必至。

 

ということで、頭の体操がてら、性懲りもなくまた作問してしまいました。

 

去年はセンター試験風でしたし、同じことをやるもの芸がないなと思ったので、今回は国公立二次試験のテイストで論述を作問してみました。(論述一個しかないならそれもはやAOだろという指摘は甘んじて受けます…。もっと盛り沢山にする予定だったんだけどなぁ)

 

まだセンター試験を受けていない人はここから受験できますので是非どうぞ。

今回は記述式なので、こういう風に解くんだなぁ〜くらいに、解説含めた読み物としてとらえていただければと思います。奇特な方々(失礼)はチャレンジしてから解説をお読みください…。

 

冒頭にいつもの注意書きで恐縮ですが、試験という体裁はとっているものの、この作問における見解は決してただ一つの正解の解釈ではありませんので、ご容赦願います。いろんな「ゆかり史観」があって当然ですので。

 

年の瀬に、こんなイベントあったなぁ~、的な思い出話をしていただくたたき台にでもなれれば幸いです。

 

 

 

↓それでは、試験開始です↓

 

 

 

ひとたび失われたものを再び得るには、多大な労力が必要である。

2021年8月現在、UNESCOにより登録されている世界遺産は1154点であるが、そのうち50点余りは危機遺産として指定されている。

危機遺産とは、武力紛争や自然災害、大規模工事などにより、その顕著な普遍的価値を損なう危機にさらされている遺産である。

2001年のバーミヤン仏像破壊による指定(アフガニスタン)や、スマトラ熱帯雨林遺産の指定(インドネシア)等、文化や自然に多大な影響を及ぼしている事例がその中に含まれる。

一方、関係者の働きかけや人々の想いにより、危機遺産の指定から解除されたものも存在する。

中でも、カンボジアにあるアンコール遺跡群は、日本がその危機遺産指定解除に大きく寄与した存在である。

アンコール遺跡群は、1992年の世界遺産登録と同時に危機遺産に指定された。1970年から20年余り続いた内戦により、遺跡は痛み、現地住民には修復の手段も技術も残されていなかった。

日仏を共同議長として、1994年から開始された約30の国による救済事業により、2004年に指定が解除され、アンコール遺跡群はカンボジアの歴史を物語る世界遺産として、今日も存在している。

 

以上のことを踏まえて、2017年以降の田村ゆかりさんの芸能活動について、その活動規模と形態に焦点をあてつつ、500字以内で論じなさい。ただし、必ず【語群】欄の8つの語句を一度は用い、使用した箇所には下線を引くこと。なお、各種イベントタイトルに関しては、正式名称を用いず略称としても良い。

 

【語群】

北海道 フェス 乙女心 海外 ハロウィン 25 コロナ禍 神楽坂ゆか

 

 

 

 

 

 

【解答例】(500字)

2017年7月、乙女心症候群の放送が開始。同年9月、初の横アリ2日間となるCCが開催され、神楽坂ゆかさんも舞台に登場した。同年10月にはハロウィンイベントT-SPOOKに参加し、ライブの模様とインタビューが地上波で放送された。

2018年2月、武蔵野の森総合スポーツプラザにて、計3日間にわたりバースデーライブとなるTPを開催。同年6月のFCイベントで発表されたゆかりっくフェスは、同年10月に幕張メッセにて2日間開催され、食事や酒類の提供、ドムドムハンバーガーやAnkerとのコラボも行われた。

2019年5月から全国ツアーであるTCを開催し、同年12月にはハワイでのスペシャルファンミーティングを開催。これは初の海外での主催イベントとなった。

2020年2月に予定されていたバースデーイベントは、コロナ禍の影響を受け、前日に中止が決定し、急遽YouTubeチャンネルでの配信となった。同年6月から予定されていた全国ツアーは延期、新アルバムのCandy tuft発売も2か月程後倒しとなった。同年10月には、YouTubeチャンネルでのDBD配信も行われた。

2021年5月から過去最多25公演となるAFTを敢行。北海道での公演も12年ぶりに行われた。同ツアーは、あいことば。を加えた2枚のアルバムが主にセトリを構成した。

 

 

 

 

 

 

↓以下、解説となります。奇特な方々(失礼)以外は、そのままスクロールして読み進めください。↓

 

【解説】

<総評>

いわゆる”活動再開”以降のイベント等に関する概観を求める問題である。

約1年の沈黙を経て、発表を行った2017年以降、"余生"と語りつつも精力的に活動を行う田村ゆかりさんについての論述。

 

イベントに関して単純に羅列してしまうと、字数での上限である500字以内が非常に厳しい。

①導入文の要約となる「破壊されたもののうち回復したものも存在する」という内容、②「活動規模と形態」に焦点を当てるという指示、③必須利用語群から、記述するイベントを取捨選択する必要がある。(血涙)

 

①:導入文では、危機に瀕した遺産が再生するケースが、アンコール遺跡の実例に触れながら述べられている。修復事業が行われており、完全に元の遺跡ではないことを踏まえ、ライブやFCイベント等の活動のうち、2015年以前と比較して、規模の拡大/縮小や新たな試みが行われたものを中心に記述することが求められていると考えられる。

 

②:活動規模形態の指示により、①の条件がより明確に示されており、公演数や公演会場などを中心に述べる必要があることが分かる。

 

③:各語群が①と②の条件を満たすイベントに絡むものとしてどのように使うかがポイントである。想定される語群の使用は後段ご参照。

 

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<解答作成に当たって>

全体構成としては、イベント種類ごと、もしくは時系列順での構成が考えられます。解答例は最も作りやすい時系列順で作成しました。各年ごとのイベントを思い出し、それの過去との対比を行い、書くべき内容を整理していけばよいと思います。

あまりいないとは思いますが、一文字目から書き出すのは当然お勧めしません。まずは簡単な表を作って、思い出せたイベントをそこに配置しましょう。語群もヒントになります。複数のイベントに対して使えそうな語句は、とりあえずバランスを考えてどこで使えるかを吟味しましょう。

今回指定した語群は、基本的に各年度へ散らばるようにピックアップしたので、それ通りに書けば完成しないことはないはずです。ただし、一般的には、指定語句がないイベントだからといって、言及しないでよいわけではないということには注意が必要です。

 

それでは、各語群の詳細な使い方を見ていきましょう。

 

【北海道】

早速変化球でどう使えばいいのか悩ましい語句。とはいえ北海道でのイベントは、AFT以前となると12年前のDMCが最後なので、そこを念頭に置いて書けばよいはず。四国はそのうち…そのうちありますよ…。

 

【海外】

文字通り、海外で開かれたイベントについての言及に使用が想定される。本命はハ…ハワ…………ハワイでしょうね(再びの血涙)

ハワイ言及がしんどい方は台湾イベント(高雄駁二動漫祭)という逃げ道があるのでそこに焦点を当てましょう。

大穴は海外から参加予定だったシャルロッタさん関する言及。いつ会えるんでしょう(棒)

 

【フェス】

ゆかりっく Fes ’18 in Japanが一番最初に想起されます。このイベントは新たな試みが多かったので、書くことには困らないはず。解答例で挙げた以外にも、衣裳展だったりちゅぱりんだったりいろいろあると思います。字数に余裕があれば大冠祭に関しても言及してもよいかもしれない。あのイベントに出演していたのはソケたんとなっているが実質ゆかりn…おや、こんな時間に誰だろう。

 

【ハロウィン】

めざましテレビ presents T-SPOOK 〜TOKYO HALLOWEEN PARTY〜 T-SPOOKスペシャルライブに関して使うのが王道であろう。ゆかり王国初のハロウィン要素…というのは言い過ぎだが(ハロウィンテイストのグッズが出たFCイベントもあったので)、野外のフェス形式だったり、地上波でニュースになったりというのも合わさった所に新規性は感じます。なんと言ってもあのうさぎのお衣装はとても良かったですね。小雨というには強い雨脚の中、コールしたのが懐かしい。「雨にも負けないこの気持ち!」が来ると予想してたけど残念。

 

【乙女心】

文化放送田村ゆかりの乙女心症候群」に関して用いるしかない語句。同番組は、2017年7月6日から放送開始。直前のリハビリイベントでは「田村ゆかりのいけいけくまんばち」が放送されるとともに乙女モードの開始が発表された。通行パスの話、かっこよかったけど返したほうがいいのはそれはそう。

 

【コロナ禍】

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基本的に2020年のどこかでの使用が想定されますが、コロナ禍で発達したクラップ技術だったりに言及する前向きなものでも良いと思います。

 

【神楽坂ゆか】

一番使いどころに悩む語句であることは間違いない。個人的には、CCでのステージが復帰後初ということもあり、チョイスしました。ただ、ほかにも露出機会はありますし、なんなら2ndBDへの怨念を書き込めてもよいかもしれません。

 

【25】

最も使いどころが限定された語句。AFTの公演数以外にある…?あったら是非あなただけの論述ポイントとして加えてください。

 

 

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みなさん、いかがでしたでしょうか。

 

時系列順に記述するタイプの構成だったので、一文一文は目新しくなくとも、問題文の指示に合わせてそれを配置するパズル感覚を少しでもお伝えできていれば幸いです。ここに時間制限も加わると、どんどん難易度が上がりますが、こういう趣味の問題はあーでもないこーでもないと考えているときが一番楽しいので今回は設定しませんでした。

 

去年はセンター試験型四択クイズ、今年は二次試験型記述試験という誰得な記事でしたが、通勤電車内の暇つぶしとかになれていれば嬉しいです。

 

絵は描けないし、文字書きでもないし、考察勢は沢山いるし、ドールオーナーでもないし……とないないづくしで今年はどうしようかなぁと悩んだ時もありましたが、変化球を誰も投げてないし、こういう記事があってもええやろ精神でちゃんとお届け出来て良かったです。

 

明日は日向さんによる「AFT 0/25 から見るアコースティック映像」です。

映像だけを見て、どんな切り口での記事になるのか、楽しみです!